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世界の果てとエンドレスワンダーラスト

ホテル宿泊記・ヒコーキ搭乗記・世界放浪旅行。Hotels, Stays, Airlines, and Trips All Around the World.

海外での「激おこ!」エピソード①フェズ編

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▲モロッコ・フェズの小高い丘からの眺め。風光明媚な古都で、トラブル発生・・


平凡な宿泊記だけ書いていてもつまらないので、今回は「海外でムカついた話」のようなお題で書いてみたいと思う。

一応、ネット上においても現実世界においても、「穏健」・「温厚」派だと自認している私。
(そういう奴に限って腹の底で何を考えているかわからない、という話もありますが)
若い時はすぐ感情が顔に出たり思ったことを口に出していたのだが、最近はわりと大人しくなり、
言葉を発する前に一呼吸はおくようにしている。

だが、そんな私でもさすがに「この時ばかりは怒ったほうがいい」と思い多少演技も混じえてw声を荒げた経験がある。

場所はモロッコのフェズ。フェズ自体は歴史ある旧市街が素晴らしく、まさに「モロッコ」を見ることができる素晴らしい街だ。しかし、モロッコに行かれた方はお分かりかと思うが、モロッコ人の客引きはしつこいのだ。日本人とわかると、「コンニチハ」「コンバンワ」「ニッポン!ニホン!」などと言って勧誘を始め、こちらが無視しても付いてくることもある。ネット上ではエジプトやインドもしつこいと評判だが、どうもこの交渉慣れした感じというか、粘着質は日本人にはとっつきにくいものがある。

そんなフェズでの出来事である。


フェズ旧市街を半日かけて探検しようと考えた私は、Google Mapを頼りにとにかく歩いてみることに。
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フェズの旧市街はこのような市場(商店街?)の通路が入り組んだ街になっており、そこを歩きながら売り物を見たりするだけでも十分楽しむことができる。中東によくある「スーク」のようなものをイメージしてもらえるとわかりやすい。砂の壁でできた入り組んだ路地を、生地や果物を持った人たちが歩き入り交じる・・まさにこれぞモロッコという雰囲気だ。

詳しくは別記事に譲るとして、私がモロッコに来た理由ははこの雰囲気を体験するためだった。古い映画で恐縮だが、ルパン三世の『トワイライト☆ジェミニの秘密』という映画に登場したモロッコのシーンが印象的で、一度は旅行してみたいと思ったのだ。
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▲映画のシーン。忠実に再現されている。

フェズはモロッコのなかでも特に古都として有名で、私は事前情報としてフェズ旧市街を見渡せる丘(正確には墓地?)があるということを知っていた。市場を暫く散歩したあとは、その丘に登って写真を撮ろうと考えていたのだ。

ところが、

この丘に行く観光客目当ての、偽ガイドも多いという情報もネット上で複数見かけていた。要するに地元の人がバイト感覚で適当に案内し、チップをねだるというものだ。私はそうしたものにチップは払いたくないし自分で行けると思っていたので、スタコラと歩いていたのだった。


すると、噂通り、偽ガイドらしき青年が本当に現れたw

 青年「どこに行きたいんだ? ああ、丘か、俺が案内するよ。日本人か?タダでいいぜ、ついて来い」(意訳)

 私の心の声「(いやー、始まった。今タダと言っても絶対後でせびるんだろう?嫌だね。)」

モロッコはアラビア語の他にフランス語がよく通じるので、幸いにもフランス語が多少わかる私は、

 私「いや、大丈夫だ、要らない。カネも持ってないし、俺一人で行けるから」(意訳)

と断ったのだ。

だが、歩けど歩けど青年は私のあとを付いてくる。

 私「本当にカネはないんだぞ?知らないぞ?」(もちろん資金はあったが、ないということにして)

と何度も言ったのだが、「いいよ、とにかくおいで」と付いてくる青年

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丘の上に到着。確かに、フェズが一望できて、モロッコに来た甲斐があった!

だがここで、案の定、

 青年「すごいだろ? さあ、チップくれよ」

とあっさりと態度を変えるw やっぱりな、絶対払わんぞと心に誓う私。

 私「さっき金はないと言っただろう?降りていいよ、あとは一人でやるから」

 青年「チップ!チップ!カネ!」

orz...

ここでガツン(というフリ)と私。

 私「金はないと言ったのに勝手にお前がついてきたんだろ?ないぞ、知らん!!俺はフランス語がわかるんだぞ!?

怒鳴ると、さすがに青年も「お前頭おかしいよ!」と言いながら引き返していった、という展開に。


その後丘で数枚写真を撮り、一応帰り道は待ち伏せされて反撃されないか気をつけながら(用心深い)、宿へと無事戻る。
今にして思うと1000円くらいは払っても良かったとは思うのだが、それでもやはり要らないし払わないと最初に言ってあるのに勝手に付いてきて払わされるのは納得がいかないw

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▲このように入り組んだ風情ある迷宮のような道が続く。モロッコはアフリカのなかでは治安も良く英語も比較的通じるのでオススメだ(但し、上記のように時々困った人もw)


何だかこの日はいつもの倍はエネルギーを使ってしまい、宿に戻ってからは食事しか出歩かなかった。親日的なモロッコでこのような振る舞いは多少申し訳ない気もしたのだが、変に下手に出て「やっぱり日本人は人が良いから余裕さ~」と思われるのは不甲斐ないものだ。
身の安全が最優先だが、海外では価格交渉は必須だし、日本人特有?の奥ゆかしさ、丁寧さはバカにされて利用されることもあるので、「ダメ元で言ってみる」という行動も時には必要だと身を持って知った出来事であった。